有機農業について思うこと

 昔の農業って言うのは、人糞や畜糞を長い時間寝かせることで、有機物(糞尿)を発酵させてアミノ酸を作り、こうして作られた栄養(アミノ酸)を畑に撒いていたんです。それを、農作物が根から吸い上げて成長した。これはまさに自然界における、食物連鎖と同じことなんですよね。本来、化学肥料の成分というのは食物連鎖の中にそれ程存在するものではないはずです。

 実は、農業には今まで無機肥料説というのがあって、アミノ酸のような有機系の肥料は分子量が大きすぎて根から吸う事ができないと言われていました。しかし最近になって、吸収できると言われるようになってきたんです。実際に、有機肥料を使った農業においては、風味豊かで甘味のある非常に高品質の野菜ができています。

 でも現実の農業の世界では、まだまだ農薬や化学肥料を使った農業がほとんどで、有機農業自体はほんの一部にしかすぎません。農業というのは、最も古い産業にいも関わらず、ある意味では、最も遅れた産業と言えるかもしれませんね。

 一般的には、ほとんど農薬を使う農業をやっているんですが、まず始めに考えてもらいたいのは、なぜ農薬を使うのかということなんです。害虫や病気が発生すると、すぐに農薬を使うけれども、本来考えるべきは「なぜ害虫や病気が発生してしまったのか」なんですよ。本来は、水はけの悪い土壌で芽が弱ってしまったり、水不足で作物自体が弱ったとき等に病気や害虫が発生するんです。そこを、直さずして対処療法的に、農薬を捲いたとしても根本的な解決にはならないですよね。場合によっては、また病気や害虫が発生しかねません。近年の農業は作物がしゃべらないが故に、機械的に育ててしまっているように思います。

 改めて植物が元気でいられる農業が大切だと感じています。

 皆さんはどう思われますか・・・

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